成人と比べ、小児の骨折で多いのはどれか。2つ選べ
国家試験問題解説
成人と比べ、小児の骨折で多いのはどれか。2つ選べ。
1.偽関節
2.過成長
3.若木骨折
4.関節拘縮
5.角上変形の遺残
解説は下へ続く
小児の骨折は成人と比較して骨癒合能、自家矯正能力が強く、拘縮も起こりにくい、一方、成長軟骨板の損傷が有れば変形や成長障害を起こしやすいため注意が必要である。
×1.偽関節とは、骨折部の癒合機転が止まって、異常可動性を示すことをいう。小児では骨癒合能が高く起こりにくい。
◯2.長官骨の骨幹部骨折では、成長軟骨版の血流量が増加し、過成長が促進されることもある。
◯3.小児は骨膜が厚く弾性に富むので、若木骨折などの不全骨折を起こしやすい。
×4.関節拘縮の骨折は骨折の晩期の合併症に見られるが、関節が柔軟な小児では少ない。
×5.角上変形とは、直線的でなく角度がついた形での骨癒合をいう。成人では、成長により自然矯正されることが多い。
正解 2.3